目の下のクマ治療に10年悩んだ私の体験|信頼が揺らいだ理由から考える

ずっと気にしていた、目の下のクマ。

写真に写る自分の顔を見るたびに、
「疲れて見えるな」と思っていました。

年齢のせいだろうか。
睡眠不足? 体質?

そうやって理由を探しながらも、
どこかで「専門家に診てもらえば、きっと解決する」と信じていたのだと思います。


専門家の言葉を、疑う理由はなかった

最初に相談した皮膚科では、
「これはあざの一種ですね」と説明されました。

レーザーで徐々に薄くしていく治療。
通院は必要だけれど、手術ではない。

その説明を聞いたとき、正直ほっとしたのを覚えています。

「時間はかかるけれど、続ければ良くなる」

その言葉を信じて、約1年間、レーザー治療に通いました。

大きな変化は感じられなかったけれど、
「まだ途中」「きっとこれから」と自分に言い聞かせて。

でも、いつの間にか通院の間隔は空き、
自然と足が遠のいていきました。


まったく違う診断を受けた日

そんなある日、
別の美容クリニックでフラクショナルレーザーの相談をしたときのことです。

診察室に入るなり、
医師はモニターを見ながら、こう言いました。

「これは影クマですね。
脂肪の突出による段差が原因です。」

一瞬、言葉の意味が理解できませんでした。

“あざ”ではなく、脂肪?

頭の中が、すっと真っ白になった感覚だけは、
今でもはっきり覚えています。

あの1年は、何だったんだろう。
信じて続けてきた治療は、ズレていたのだろうか。

少し沈黙が流れたあと、
その先生は静かにこう付け加えました。

「……何があったのかは、存じ上げませんが」

その一言が、妙に胸に残りました。


治療法はある。でも、踏み出せない

脂肪による段差が原因なら、
注入か、脂肪を取る手術が必要になる。

理屈としては、理解できます。

でも、私はすぐに決断できませんでした。

注入がうまく馴染まなかったら?
左右差が出たら?
手術って、どれくらい腫れるの?
仕事は休める?
費用は……?

「治療がある」ことと、
「その治療を受ける覚悟ができるか」は、まったく別の話でした。

頭では分かっているのに、
気持ちが追いつかない。

そんな自分に、また少し落ち込んでしまう。


わからなくなってしまった。それが一番つらかった

違う医師の、違う診断。

治ると言われて始めた治療が、
実はズレていたかもしれない。

でも、誰が悪いとも言い切れない。

そう考えれば考えるほど、
「じゃあ、私は何を信じればいいの?」
という気持ちだけが残りました。

クマの種類の話ではなく、
治療法の良し悪しでもなく、

判断の軸そのものが、分からなくなってしまった。

それが、一番しんどかったのだと思います。


不安の正体は「決めきれなさ」だった

今振り返ると、
あのときの不安は「失敗したくない」だけではなく、

未来の自分の顔に対して、
どんな選択をしたいのかを
自分自身が決めきれていなかったことにあった気がします。

この経験がきっかけで、
私は「目の下のクマ治療」について、
もっと慎重に、時間をかけて向き合うようになりました。

このシリーズでは、
その後に考えたこと、迷ったこと、
そして最終的にどんな判断をしたのかを、
順を追って記録していくつもりです。


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