美容医療のリアル|40代のフェイスラインたるみ──脂肪溶解注射や糸リフトの前に考えたいこと

目次

  1. 流行治療の裏にある落とし穴
  2. セルフチェックで分かる支え不足のサイン
  3. スキンケアでできる範囲と、美容医療を考えるタイミング
  4. 私見:40代は支えづくりを優先する
  5. まとめ:流行治療に飛びつく前に原因の見極めを

流行治療の裏にある落とし穴


SNSや広告で目にすることが増えた「脂肪溶解注射」や「糸リフト」。

安くて手軽に効果が出ると紹介されることも多く、実際とても魅力的に見えます。

私自身も40代半ばに入り、「二重顎っぽい?」と気になりはじめた頃、脂肪溶解注射に興味を持ちました。

「脂肪の重みから、たるみが来ているのでは?」と。

ところが、医師に相談して返ってきた答えは意外なものでした。

「脂肪除去よりもフェイスライン全体の調整の方がキレイになれる」

──つまり原因は脂肪ではなく、輪郭のぼやけ=支え不足だったのです。

痩せている人や柔らかい肌質の人ほど、肌の土台の支えが弱くラインが崩れやすい。

この構造的な特徴を無視して「流行っているから」と選ぶと、思ったような結果につながらないことが少なくない、と感じます。


セルフチェックで分かる支え不足のサイン

「二重顎かも?」と思ったとき、それが本当に脂肪によるものなのか。
ここを見極めるには、次のようなサインに注目すると分かりやすいです。

  • 正面から見てフェイスラインがキレイな線を描いていない
  • 笑わなくても口横のお肉が気になる
  • 横顔や下を向いた写真でマリオネットラインが目立つ
  • こめかみや頬の凹みが気になる
  • 目周りのくぼみが気になる

これらが複数当てはまる場合、原因は脂肪の重みから来るたるみだけではなく、肌の構造上、支え不足の可能性が高い。

この段階になると、スキンケアやマッサージだけでは十分な改善は難しくなってきます。


スキンケアでできる範囲と、美容医療を考えるタイミング

乾燥や紫外線による肌しぼみは、保湿や日焼け止めなどセルフケアで若干改善できる部分です。

しかし、影やラインが常在化してきたら、それは美容医療を検討するサインです。

私自身の基準はシンプルです。

  • 鏡で良く見ると気になるけれど、表情の問題や角度でも変わる→ その日の肌コンディションにもよるため、セルフケアで様子を見る
  • 動画で撮ると、鏡で認識している以上に老けて見える。 → 老けサインが定着しているため治療を考える段階

大事なのは「流行っているからやる」のではなく、「自分にとって必要かどうか」で判断することです。


私見:40代は支えづくりを優先する

柔らかい肌質で輪郭がぼやけやすいタイプにとって、最初に取り入れたいのは「支えを整える治療」です。

  • ニードルRF
    真皮層に熱刺激を与えてコラーゲン生成を促す。輪郭を安定させるだけでなく、質感や毛穴の改善にもつながる。数週間〜数ヶ月かけてじわじわ効果が定着する。
  • スキンブースター(スネコス・リジュラン等)
    肌のハリ・ツヤを底上げし、面を整える。即効性は控えめだが、繰り返すことでベースの肌質が底上げされる。
  • ヒアルロン酸注入
    骨や脂肪の減少で生じたへたりを補い、支柱をつくる発想。輪郭やこけを補強できる。
  • 糸リフト
    変化をしっかり出したいときの頼れる施術。ただし、支えを整えずに行うと戻りやすい。腫れが引くまでには数週間かかるため、イベント直前に即効性を期待するのは誤解になりやすい。

治療は単独で選ぶのではなく、「肌質に合った組み合わせ」でこそ満足度が高くなります。


まとめ:流行治療に飛びつく前に原因の見極めを

  • 二重顎に見えても、原因は脂肪ではなく支え不足の場合が多い
  • セルフチェックで影やラインが常在化してきたら、美容医療の検討サイン
  • 40代は流行治療よりも、まず支えを整えるアプローチから始めることで、戻りにくく、納得感のある結果につながる

美容医療は「やれば正解」ではなく、自分に必要なものを見極めることが正解です。

その視点を持つだけで、流行に振り回されず、自分に合った選択ができるようになると感じています。


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