美容医療のリアル|近赤外線治療とフェイシャルの話

目次
- ボディ施術だけでなく肌にも良い
- 肌のどこにアプローチしている?
- なぜ、血流が上がると肌に良いのか
- フェイスラインや目元で感じた変化
- 理論として語られていること
ボディ施術だけでなく肌にも良い
近赤外線治療と聞くと、
体の施術のイメージが強い方も多いかもしれません。
私自身も、
肩こりや腰痛、血流促進することでの疲労回復の体感が強い、
という印象を持っていました。
でも実際に受けてみると、
肌にも抜群に良い。
一回でも、
リフトアップのようなフェイスラインの引き締め感や
肌のトーンが明るくなったりする。
そんな体感が出やすいメニューだと感じています。
肌のどこにアプローチしている?
近赤外線フェイシャルは、
シミやシワといったような、わかりやすい肌の悩みに
ピンポイントで狙う治療、というよりも、
肌を支えている内側の組織の状態に
働きかけている感覚があります。
血管の巡りや、
筋肉のこわばり、
リンパの流れ、
皮下組織の温度。
こうした、
肌の表面より少し奥にある組織をしっかり反応させる。
そんなイメージです。
なぜ、血流が上がると肌に良いのか
近赤外線によって血流が上がると、
肌の中では、主に3つのことが起きてます。
・酸素が届きやすくなる
・栄養が行き渡る
・老廃物が流れやすくなる
肌は、
自分で何かを生み出す力は強くなく、
運ばれてきたものを使って回復する組織。
血流が滞っていると、
修復に必要な材料が不足して、
日常生活において受けている肌ダメージからの回復が
追いつかない状態になります。
近赤外線のパワーで
皮膚の奥がじんわり温まることで、
毛細血管の隅々まで血が通いやすくなり、
肌が本来のリズムを取り戻しやすくなる。
その結果として、
一時的に出やすい赤みが色むらが落ち着いたり、
くすみが晴れたように見えたり、
むくみが戻りにくくなる。
単純なフェイシャルエステと違って、
肌表面のうるおいやキメを整えるのではなく、
近赤外線フェイシャルは、
むくみや血流に働きかけるケア。
しっとり感よりも、
顔全体がすっきりとした小顔感が
出やすいと感じています。
フェイスラインや目元で感じた変化
一回でも
フェイスラインがすっきりしたように感じるのは、
脂肪が減ったというより、
滞っていたものが流れた
固まっていたところが緩んだ
そんな変化に近い気がしています。
特に私のような食いしばりからくる「エラ」がある人には、
しっかり深部からほぐれるので、効果実感も高いと思います。
また、
目の奥が楽になったり、
青クマが薄く見えたりするのも、
目元周囲の巡りが整った影響なのかもしれません。
直接肌に触っていないのに、
印象が変わる。
ハンドマッサージとは違う感覚ですが、納得感のある施術です。
理論として語られていること
近赤外線治療の理論の背景として、
ミトコンドリアの活性化が挙げられています。
光刺激によってエネルギー産生が整い、
血流や修復の流れが
動きやすくなる。
フェイシャルで感じた
むくみの軽さや肌の落ち着きも、
こうした細胞レベルの変化が
結果をもたらしているからなのかもしれません。
そしてもう一つ、
フェイシャルなのに、肌だけでなく、
頭の巡りにも影響しているような体感があります。
近赤外線治療は、
見た目を整えるというより、
「使いすぎたところを休ませる」
そんな治療なのかもしれません。

