美容医療のリアル|胃が弱く、口内炎が多い人に起こりやすい肌の変化

目次
- 繰り返す口内炎のつらさ
- 粘膜が弱いと、肌にも反応が出やすい
- ① 赤くなりやすい・刺激を受けやすい
- ② 乾燥が強くなる・粉をふく
- ③ 日差しでヒリつく・光過敏が出やすい
- 常態化していると自分では気づけない
繰り返す口内炎のつらさ
昔から、口内炎がよくできていました。
チョコラBBを飲んだり、
ひどいときは歯医者で焼いてもらったり。
「体質なんだろうな」と思って特に深く考えていませんでしたが、
心当たりがあるとしたら、
若くして胃潰瘍ができたこと。
当時は27歳、
かなりの胃痛で近所の病院に駆け込んだのですが、
特に飲酒も喫煙の習慣もなし、
ピロリ菌もいなかったため原因不明。
その後も
コンビニ食が続いたり、夜に食べすぎたりすると、
翌日にはすぐに胃が重くなって、口内炎ができ、
食べ物を受けつけなくなる。
お酒を飲むとさらに負担がかかるので、
30代後半のころは胃酸を抑える薬も
処方してもらっていました。
どうやら粘膜が弱い体質の人は、
肌でも同じような弱さが出やすいようです。
スキンケアが時々しみる。
乾燥すると頬が赤くなりやすい。
夏は日差しを浴びるとヒリヒリする。
少しずつ、敏感肌に寄ってきているのかも
と感じ始めました。
安い保湿剤では潤いが続かないことが増えて、
冬をしのげなくなっている。
あとになって分かったのは、
これがすべて
「バリア機能が弱いときの状態」だったということです。
粘膜が弱いと、肌にも反応が出やすい
粘膜と皮膚は、
どちらも上皮バリアという同じ構造でできています。
材料とつくりは肌と同じ。
粘膜が弱い=皮膚のバリアも弱くなりやすい。
実際に私の肌にはこういった現象が起きています。
① 赤くなりやすい・刺激を受けやすい
角層が薄く、水分保持力が弱い。
摩擦や温度変化の刺激が、真皮の血管や神経に届き
・スキンケアがしみる
・日差しですぐ赤くなる
・お酒を飲むとほほが赤くなる
背景には
ビタミンB群、鉄、亜鉛などの不足が関わっているようです。
細胞の修復に必要な栄養素も不足して、刺激を受けやすくなります。
② 乾燥が強くなる・粉をふく
水分を維持する力が少ないため、
角層を作るための材料(セラミド・NMF・脂質)が
作られにくくなっています。その結果
・潤いが続かない
・乾燥で粉をふく
・ファンデーションが浮く
粘膜が弱い人は、ビタミンA・B2不足も起こしやすいため、
角層の合成そのものが追いつきにくくなっています。
また胃腸が弱いと有効成分の吸収も落ちるため、
クリームを塗っても塗っても乾くという状態になりやすい。
③ 日差しでヒリつく・光過敏が出やすい
紫外線をうまく防げない状態だと、真皮で炎症が強く起こります。
・日焼けしやすい
・すぐ赤くなる
・皮膚が熱を持つ
ビタミンA不足や、角層の弱さが関係しています。
粘膜の弱さがあるため、毎年夏には日光過敏症で苦しんでいます。
常態化していると自分では気づけない
胃の弱さも、口内炎の出やすさも、
「長く続いている体質だから仕方ない」
と片づけてしまいがちです。
私自身もそうでした。
粘膜の炎症が日常になっていたので、
それが肌の反応とつながっているとは思いもしませんでした。
でも実際には、
根本の体質を整えないと変わらない部分がある一方で、
肌は施術で補える範囲もちゃんとあります。
弱ったバリアを支えてあげたり、
乾燥しやすい季節を乗り切るための治療もあります。
体質はゆっくりしか変えられないけれど、
肌の状態は美容医療の力を借りて整えていける。
また、ドクターズチョイスのサプリメントも市場には沢山存在します。
次回は粘膜ケアについても少し調べてみたいと思います。

