美容医療のリアル|生理周期と肌トラブル、フェムケアで変わる40代の美容医療

目次
- 「生理前になると肌が荒れる」
- 美容皮膚科だけでは解決しない壁
- 体のリズムを置き去りにする美容医療
- フェムケアを味方につけるという発想
- 美容医療の土台に体のリズムを
- 筆者プロフィール
「生理前になると肌が荒れる」
「なぜか生理前は肌荒れがひどい」
「PMSでむくみや吹き出物が出やすい」──。
多くの女性が経験しているこの現象。
美容医療を受けていても、月経周期の影響をゼロにすることは難しいものです。
シミやたるみの治療を続けても、
「今月は調子が良い」
「秋口は肌が荒れていた」と差が出てしまう。
そんな体のリズムに振り回される美容医療に、
もどかしさを感じたことはありませんか。
美容皮膚科だけでは解決しない壁
実際に、美容皮膚科に通っていても
「生理前後は化粧ノリが悪い」
「ニキビが増える」と悩む声は多いです。
せっかく施術をしても、周期によって結果が安定しない。
それは技術や施術の問題ではなく、
体のコンディションそのものに左右されているからです。
私自身、30代の頃は無排卵月経と診断され、経口ピルを試した時期もありました。
けれど、副作用の吐き気で続けられず、結局は改善できずに過ごした経験があります。
体のリズムを置き去りにする美容医療
美容皮膚科の施術メニューは充実していても、
「生理周期」や「PMS」といった女性特有のリズムを無視してしまうと、
どうしても限界が生まれます。
たとえば、ホルモンの影響で皮脂分泌が増えたり、
むくみやすくなったりする時期に、肌治療だけで結果を出そうとしても難しい。
「施術が効かない」のではなく、「体が揺らいでいる」だけなのに──。
その切り分けができないと、美容医療に過度な期待を抱いてしまうのではないでしょうか。
フェムケアを味方につけるという発想
そこで欠かせないのが「フェムケア」との併走です。
婦人科でのサポートや月経コントロールを取り入れることで、
美容医療の効果も安定しやすくなります。
- 周期のコントロール:ピルやミレーナなどの選択肢により、ホルモン変動の影響を緩和する。
- PMS外来や婦人科相談:むくみ・頭痛・情緒不安定などを和らげることで、美容施術の時期を安定させやすい。
- 鉄欠乏や栄養不足の補正:生理に伴う慢性的な鉄不足を補うと、肌の調子や疲労感が改善する。
私自身も40代に入り、
ミレーナを試したことで「生理に振り回されない」状態を体感しました。
詳しい体験談はまた別の機会に書きたいと思いますが、
身体の調子が落ち着く実感があったのは確かです。
美容医療の土台に体のリズムを
美容医療は、シミやたるみを改善するだけでなく
「自分の生活や体のリズムに寄り添う」ことで本来の力を発揮します。
フェムケアを味方につけることは、美容医療を続けやすくするための土台づくり。
体と向き合うケアを一緒に取り入れることで、
肌の調子も安定し、結果的に施術の効果も高まりやすくなるのだと思います。
40代の美容医療は「肌だけを整える」のではなく、「体のリズムを理解して活かす」こと。
その視点を持つことが、長く前向きに美容医療を続けるための第一歩になるのではないでしょうか。

