美容医療のリアル|最高年齢は80代も?遅すぎることはない、美容医療

目次
- 「もっと早く始めればよかった」という声も多い
- なぜ、50代以降で美容医療にたどり着くのか
- 年齢を重ねた方が選びやすい美容医療
- 「もっと早く始めればよかった」の声
- 美容皮膚科は「伴走する医療」
「もっと早く始めればよかった」という声も多い
美容医療の現場にいると、
年齢を重ねた方から
「もっと早く始めればよかった」
という言葉を聞くことがあります。
一見すると、
「若い頃からやっていれば、もっとキレイでいられたのに」
という後悔のようにも聞こえますが、
実際には、その考えは少し違っていて
本当は遅すぎることはないと感じています。
実際に美容クリニックにご来院される
リアルなボリュームゾーンは50代以上の方が多く、
点滴などのケアメニューまで入れると
70代、80代で通われている方も、決して珍しくありません。
「美容医療=若い人のもの」というイメージとは、
少し違った現実が、クリニックの現場にはあります。
なぜ、50代以降で美容医療にたどり着くのか
20代、30代の頃は多少の無理がきき、
肌荒れも睡眠を取れば回復していました。
けれど40代後半から、
疲れが抜けにくい、
炎症が長引く、
回復に時間がかかる──
そんな変化を感じ始めます。
これは老化というより、
身体の回復機能が変調に追いつきにくくなってきたサイン
なのかもしれません。
そこで初めて、スキンケアやサプリメント以外に、
「何かした方がいいのかもしれない」
と、美容医療が現実的な選択肢として浮かび上がってきます。
年齢を重ねた方が選びやすい美容医療
点滴療法や、
肌への負担が少ない低侵襲な美肌施術。
こうした美容医療を目的にしている方は、
10代からご高齢の方と、年代も幅広く、
定期的に通院されているシニアの方も、
非常に多く感じます。
共通しているのは、
見た目に投資したいというより、
・今の体調を保ちたい
・清潔感のある肌を保ちたい
・気持ちにハリを持たせたい
といった、
日常生活を向上させるための選択であること。
年齢を重ねるほど、
美容医療は「攻める」ものから、
体調管理に近い医療へと役割を変えていくように思います。
「もっと早く始めればよかった」の声
「もっと早く始めればよかった」という言葉は、
若返れなかったことへの後悔ではなく、
判断材料がない中で、年齢を重ねてしまったことへの
思いに近いのかもしれません。
やるか、やらないか。
信じていいのか、様子を見るべきか。
迷っている間にも、
身体の状態は少しずつ変わっていきます。
とくに肌は、
ケアをすれば変わりやすい一方で、
炎症や乾燥といった不調が、
身体の負担や不調を通して表に現れやすい臓器です。
美容皮膚科は「伴走する医療」
美容皮膚科は、
一度で何かを変えるための場所というより、
今の肌の状態を一緒に見ながら、
整え続けていくための医療です。
期間限定の点で終わる治療ではなく、
長く一本の線で付き合っていく関係。
そして美容医療に、
明確な「最高年齢」はありません。
あるのは、
身体の状態を診断を受けて
適応があるとなれば、
ご本人の目的とのすり合わせの上納得が行けばOK。
遅すぎることはないと感じます。
美容医療は、
年齢に抗うためのものではなく、
年齢とうまく付き合うための選択肢。
そんなふうに多くの方に受け入れてもらえたら、
業界の一人として、とても嬉しく思います。

