美容医療のリアル|冬の乾燥を乗り切るための肌育治療

目次

  1. 今年の紫外線が冬の乾燥に響く
  2. 冬こそ肌育という考え方
  3. 薄くなった皮膚には肌育注射
  4. 薄くなった皮膚(菲薄化)に向くスキンブースター
  5. 手打ちと水光注射。どう違いが出るのか
  6. 冬の乾燥はどの層で起きているかを知る

今年の紫外線が冬の乾燥に響く

今年の夏は、
紫外線の強さを実感した方が
多かったように思います。

紫外線量は長期的に
増加傾向とも言われており、
今年の暑さも含めて 肌にかかる負担も
相応に大きかったのではないかと
感じています。

その影響が冬に残り、
乾燥や赤みとして表れやすくなることも
あるのかもしれません。

40代になると、
洗顔後にほほが赤くなったり、
少しの温度差でピリついたり、
肌が薄くなったように感じる日が
増えてきます。

冬こそ肌育という考え方

乾燥・赤み・小じわ。

40代の冬は、複数の悩みが
重なりやすい時期です。

肌育という言葉は
スキンケア寄りの印象が強いかもしれませんが、
肌の構造を考えると無理のない発想だと
感じることがあります。

乾燥の背景には、角層・バリア機能・真皮など
どの層が弱っているかによって
必要なケアが変わります。

どの層で起きている乾燥かを
把握しておくだけで、ケアと治療の選び方が
変わってくるかもしれません。

薄くなった皮膚には肌育注射

乾燥だけでは説明できない
ハリの低下や細かい小じわが 
戻りにくく感じる日は、
真皮側の変化が関わっていることがあります。

40代で増える菲薄化(皮膚が薄くなる状態)は、
真皮のボリュームや
線維芽細胞の働きが
ゆっくり弱ることで
起きやすくなると言われています。

そんな時期の
土台のケアとして選ばれるのが、
 
スキンブースターと呼ばれる
肌育注射です。

薄い皮膚との相性を考えると、
次のような選択肢が候補に上がる印象があります。

薄くなった皮膚(菲薄化)に向くスキンブースター

① スネコス(SUNEKOS)
・アミノ酸+非架橋ヒアルロン酸
・線維芽細胞に働きかける方向性
・皮膚が薄い人でも試しやすい
・ナチュラルで凸凹リスクが少ない
→ 土台をやさしく育てたい方に

② ジャルプロ(Jalupro)
・アミノ酸+ヒアルロン酸
・薄い部分向けのラインもあり
・スネコスより少し力強い印象
→ 小じわが戻りにくい人に

③ PN(ポリヌクレオチド)系
(NucleoVital / リジュランなど)
・細胞外マトリックス環境のサポート
・しっかりめのリペア寄り
→ ハリを深く支えたい場面で候補に

④ プロファイロ(Profhilo)
・高濃度ヒアルロン酸
・真皮リモデリング
→ 刺激が出やすい季節は様子を見ながら

──────────────
薄くなった肌と相性が良いと
感じることが多いのは
スネコスとジャルプロ。

少ししっかり寄りを選びたい日は
PN系が候補に入る印象があります。

手打ちと水光注射。どう違いが出るのか

同じ製剤でも、
打ち方によって
肌への負担が変わると
感じることがあります。

水光注射は、
機械で細かく均一に
広い範囲に注入する方法です。

水分感やツヤを手早く整えたい日に
向いている印象があります。

一方、手打ちは、
針の深さや量を一つずつ調整できるため、
皮膚が薄い部分や細かい小じわにも
合わせやすい方法です。

菲薄化が進んでいる時期や
赤みが出やすい日は、
刺激を抑えながら
必要なところにだけ入れられる
手打ちで。

反対に、
広い範囲の水分保持やツヤ感を
効率よく整えたい日は、
水光注射のほうが
向く場面もあります。

冬の乾燥はどの層で起きているかを知る

ケアを足し続けるより、
いまの乾燥がどの層で起きているのかを
美容皮膚科の診察で、肌診断機などで確認するのも一つ。

先手を打っておくことで、冬が過ごしやすくなる
場面もあるように思います。

・日中のパサつき → 角層・バリア側
・目元の細かい小じわ → 真皮側
・洗顔後の赤み → 菲薄化やバリア低下
必要に応じて、適した治療を選ぶためにも

頼れる美容皮膚科を見つけるのが一番だとも思います。

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