美容医療のリアル|冬にゆらぐ身体と、ビタミンDの話

目次
- 冬が近づくと、ゆらぎが目立つ季節
- 体調不良ではないのに、続く違和感
- 気になったビタミンDという栄養
- 気になり始めた身体の弱い部分
- 美容医療だけでなく身体づくりへ
冬が近づくと、ゆらぎが目立つ季節
冬はどうしても、乾燥からくる喉風邪や、
ここ数年は咳喘息のような症状に
悩まされる季節になってきました。
もともと粘膜が弱い体質ですが、
年齢とともに気管支まわりの負担も
感じやすくなっている気がします。
こうした病気未満の不調が重なることで、
冬の体調管理は、私にとって
大切なテーマになりつつあります。
体調不良ではないのに、続く違和感
冬になると、体に小さなサインが
いくつも現れやすくなります。
布団に入っても足が冷えすぎて
なかなか眠れなかったり、
朝、ベッドから出るまでに
時間がかかったり。
喉の乾燥が続いたり、
関節がこわばりやすくなったり、
肌の保湿を丁寧にしても
追いつかない日が増えてきました。
どれも病気ではないのに、
じわじわ生活に影響する不調で、
こうした状態は不定愁訴
(原因が一つに定まらない不調)
と呼ばれます。
季節ごとに体調のバランスを崩しやすく、
身体の内側からのケアに
何かヒントがあるのかもしれないと
感じるようになりました。
気になったビタミンDという栄養
勤めていた美容クリニックでも、
ビタミンDのサプリを扱っていました。
骨のために必要な栄養、
という認識はありましたが、
免疫にも関わるとまでは
深く理解していなかったと思います。
ただ、秋口になると患者さんが
よく手に取っていて、
特にアレルギー体質の方が
選んでいる様子を見て、
「それなりに認知されているのだな」
と感じたことを覚えています。
ビタミンDは日光で合成されるため、
冬は不足しやすいと言われています。
この仕組みを知ったとき、
自分の冬の不調ともつながる部分があり、
小さなヒントになるのではと
思うようになりました。
気になり始めた身体の弱い部分
免疫だけでなく、美容にも
関わりがあると知ったのが
ビタミンDでした。
もともと粘膜系が弱く、
気管支も胃も負担が出やすい体質です。
冬の乾燥で体の皮膚のかゆみが強くなる日も
年々増えてきて、
こうした小さな不調が続く中で、
ビタミンDは自然と気になる
栄養素になっていきました。
不足すると免疫だけでなく、
粘膜や皮膚のバリアにも
影響する可能性があると言われ、
夏は日光過敏症・冬は乾燥性敏感肌の
自分とも重なる気がして、
試してみようと思うようになりました。
美容医療だけでなく身体づくりへ
近年では、ビタミンDの可能性に
注目が集まっています。
インフルエンザ対策や花粉症対策として、
秋冬はサプリメントの需要が
高まるとも言われています。
ビタミンDは、免疫を強くする
というより、反応の過不足を整える
働きがあると考えられています。
外からの刺激に必要な防御を促しつつ、
炎症が過剰になりすぎないよう
調整する役割です。
美容医療を続ける中で思うのは、
治療そのものよりも、
それを受け取れる身体の状態が
整っているかどうかで、
結果の感じ方が変わるということ。
ビタミンDはあくまで一つの選択ですが、
不足しやすい栄養を補うことは、
冬の不調を軽くするための
現実的なアプローチだと
感じています。
生活の質が少し整うだけで、
季節の乗り越え方は変わります。
今年は、自分の体の小さなサインを
ていねいに拾いながら、
無理なく続けられるケアを
積み重ねていこうと思っています。
