美容医療のリアル|ピコトーニングは、我慢の美容を変えた

目次

  1. トーニングが苦手だった理由
  2. ピコトーニングという新しい選択肢
  3. 深い層まで届く仕組み
  4. 通常のレーザーでは届かなかった場所へ
  5. 無理なく続けられる、美容医療のかたちへ

トーニングが苦手だった理由

初めてトーニングを受けたとき、
正直、これは無理だな、と思いました。

顔だけ照射しているのに、
身体じゅうがムズムズして止まらない。


かゆいような、焼けるような、
チリチリと、なんとも言えない不快感。


痛いというより、落ち着かない。

これが三回コースだったら…と思うと、
その日で心が折れました。


当時はナノ秒レーザーが主流で、
メラニンを少しずつ壊していくタイプのトーニングでした。

ただ、照射の衝撃や熱反応が強く、
肌が赤みや炎症を起こしやすかったのも事実です。

綺麗になるために、痛みや不快感を我慢する時代だったのかもしれません。


ピコトーニングという新しい選択肢

数年が経ち、
美容業界では「ピコ秒レーザー」という新しいマシンが
話題になりはじめていました。


いわゆるシミ取り、ピコショットやピコスポットと呼ばれる照射では、
術後はテープを貼らずに済むらしい。

そんな画期的なマシンがあるのか、と思い興味を持ったのですが、
出回りはじめの頃はまだ施術費用も高く、
簡単に手を出せる金額ではありませんでした。


それでも、熱ではなく衝撃波で
メラニンを砕くという仕組みに興味が湧いて、
もう一度だけ、トーニングに向き合ってみようと思いました。


深い層まで届く仕組み

従来のトーニングは、
ナノ秒(10億分の1秒)単位で光を出し、
熱のエネルギーでメラニンを壊す方法。


浅い層には届いても、
真皮の奥にある色素までは作用しにくい面がありました。

ピコトーニングは、
ピコ秒(1兆分の1秒)というさらに短い時間で光を出すことで、
熱ではなく衝撃波の力でメラニンを細かく砕いていく。


この違いが、真皮層に沈んだADMのような色素にも
少しずつアプローチできる理由です。

ただ、チリチリはまったくしないわけじゃない。


やはり刺激は感じるものの、従来より高い効果が期待できると思うと
続けられそうだ、と思えました。


通常のレーザーでは届かなかった場所へ

ピコトーニングは、
一気に結果を出すタイプの治療ではありません。

少しずつ、やわらかく、
肌全体のトーンを整えていく。


特徴的なのは、まぶたや唇など、

従来はリスクが高く避けられていた部位にも対応できるようになったこと。


ピコトーニングでは
照射時間(パルス幅)が1兆分の1秒と非常に短いため、
熱が周囲に広がらず、肌表面へのダメージを最小限に抑えられます。

その結果、皮膚が薄いまぶたや、
粘膜に近い唇にも穏やかに照射することが可能に。

さらに、
脱毛後の色素沈着そけい部の黒ずみ
などにも使われるケースも増えており、
顔以外のデリケートな部位にも応用されています。


これまで刺激が強すぎて避けていたエリアにも照射できることで、
顔全体のトーンを均一に整えることが可能になりました。


無理なく続けられる、美容医療のかたちへ

ピコトーニングは、
従来のレーザーでは得られなかった効果を、
より進化した仕組みで引き出せる治療
です。

痛みや赤みを我慢していた頃の治療から、
肌の回復力を生かしながら整えるアプローチへ。

特に、真皮層に沈んだADM(後天性真皮メラノサイトーシス)のような
根が深いとされてきた色素に対しても、
無理なく少しずつアプローチできるようになりました。

一般的には3〜5回ほどでトーンの変化を感じはじめ、
6〜10回の継続で明確な改善を実感するケースが多い
と言われています。

1〜2回で劇的な変化が起きるわけではないけれど、
回数を重ねるごとに肌がやわらかく、透明感を帯びていく。

「続けるほど整う」――
そんな実感をもてるのが、
いまの技術の進化だと思います。

美容医療は、
無理をしなくても結果が出せる時代に進んでいます。

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