美容医療のリアル|バリア機能が弱っているサインと、40代が選ぶべき冬の保湿

目次

  1. 冬の肌乾燥の深刻さ
  2. バリア機能が弱っているときに起きること
  3. 冬だけ乾燥肌の場合も敏感肌予備軍
  4. 市販品と皮膚科の境界線はどこ?
  5. 40代が冬に選ぶべき保湿ラインは3段階
  6. バリア機能が弱るってどんな状態?
  7. 40代の乾燥は、自力保湿だけでは限界

冬の肌乾燥の深刻さ


毎年冬になると、
いつも使っているスキンケアでは
全く保湿しきれてないと感じる日が増えました。

特に目元のパサつきや、
顔全体がカサついて、
手触りも良くない。

私自身、

「それなりに保湿はちゃんとしてるのに、なんで?」
と思いながら過ごしています。

でも最近、人からも指摘されてようやく気づいたのは、

これは乾燥というより、
バリア機能が弱っているサインだったということです。


バリア機能が弱っているときに起きること

いちばん分かりやすいサインは、
何をしてもうるおいが持続しないこと。

朝にしっかり保湿ケアしても、
昼にはエアコンでパリパリになる。

ひどいときには、かゆみが出てくる。
その他にも

・ファンデーションが乗らない
・化粧水が沁みる
 ・頬に赤みが出やすい
・マスクでより水分が奪われる

こういった変化は、
実は「乾燥の延長」ではなく、
肌のバリアが弱って外的刺激に負けている状態

40代になると、
皮脂量も水分量も同時に落ちてくるので、
昔と同じスキンケアアイテムでは間に合わなくなっています。


冬だけ乾燥肌の場合も敏感肌予備軍

私が勘違いしていたのは、
他の季節だと、それなりにテカリや、皮脂対策が必要だったこと。

季節によって症状が変わるタイプの敏感肌は、
もともとのバリア機能が安定していない体質のことが多い。

特に冬は
・湿度の低下
・暖房の乾燥
・血行不良
・角層の水分低下

これらが一気に重なります。

市販のクリームを塗り足すだけでは
足りない要因が複数あるわけです。


市販品と皮膚科の境界線はどこ?

私の経験と、
美容医療の現場で見てきたリアル視点からいうと、
境界線があると感じています。


◎ 市販でカバーできる症状

・軽いつっぱり感
・乾燥感が中心
・ひりつきは弱い
・部分的な赤み
・夜のかゆみはあるけど眠れる
このレベルなら、

ヘパリン類似物質ローション(ヒルドイド系)
セラミド高配合クリーム

あたりでも改善が期待出来る気がします。
特にセラミドは、
バリアを物理的に補強する意味で
冬の必需品と謳われています。


◎ 皮膚科レベルのライン

・赤みが広範囲に出る
・スキンケアでもピリピリした痛み
・口の端のひび割れ
・治ってもすぐ戻る

これは、
もう炎症が起きている状態で、
保湿だけでは限界があるステージ

ロコイドや弱めのステロイド、など、
「炎症を落ち着かせる処方」が必要です。

炎症を放置すると、
バリア機能がさらに弱り、
乾燥のループから抜け出せなくなります。


40代が冬に選ぶべき保湿ラインは3段階


クリニックレベルで見てきた現状をもとに、
冬の保湿ラインを整理してみました。


① ベース:セラミド×ヘパリン類似物質

バリア補強+水分保持のセット。
・ミルクタイプ
・高保湿クリーム
・敏感肌ラインの美容液

肌が敏感に傾きやすい人は、
デイリーケアを見直すだけでも
冬の乾燥耐性が変わります。


② 炎症ケア:赤み・ひりつきが出たとき

本当に軽い炎症なら、
ワセリンで保護するだけで良くなります。

でも、
赤みが数日続く
ヒリつきが強い

そんなときは、
皮膚科を受診して早めに弱めのステロイドで
炎症を落ち着かせてあげるほうが早いです。


③ 再発予防:ヒト型セラミド or CICA系

一度落ち着いたあと、
リバウンドさせないためのアイテム。

・ヒト型セラミド
・パンテノール
・CICA(ツボクサ)
・ナイアシンアミド(低濃度)

このあたりは
市販でも最近は質の良いものが多くなりました。


バリア機能が弱るってどんな状態?

私がいちばん感じているのは
肌のストレス耐性が弱くなっている、感覚です。

ちょっとした摩擦で赤くなる
紫外線ダメージで色むらが出やすい
汗や乾燥でかゆくなる
朝の保湿が、昼までもたない


そんなときは、
肌そのものが弱っているサイン。

化粧品を増やすよりも、
肌の基礎体力を取り戻すことが大切だと思っています。


40代の乾燥は、自力保湿だけでは限界

私はずっと、
「保湿こそが全て」
と信じていましたが、認めたくはないけど、

40代ともなると、
角層の質、皮脂膜、ターンオーバー、
すべての肌の基本構造がゆっくり変わっていきます。

冬こそ
肌の今いるステージを正しく見ることから始めてみる。

市販品で済むのか、
皮膚科が必要なのか。


その気づきがあることで、
長い目で見たときの
肌ストレスを減らすことにつながると思っています。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA