美容医療のリアル|スネコス・リジュラン・ジュベルック──同じ肌育でも、中身はまったく違う。

目次

  1.  なんとなく同じものと思っていませんか?
  2. スネコス:アミノ酸でハリと弾力を支えるタイプ
  3.  リジュラン:PN成分で修復と鎮静を促すタイプ
  4. ジュベルック:ポリ乳酸で構造を再構築するタイプ
  5. 3つの注射、どんな違いがあるの?
  6. どれがいい?より、どんな肌を育てたいか
  7. 美容医療のリアルは、中身を知ることから始まる

 なんとなく同じものと思っていませんか?

肌育注射=スキンブースター
この言葉、最近よく見かけるようになりましたよね。

でもSNSでは、
スネコスもリジュランもジュベルックも、

全部まとめて肌育と呼ばれています。

その結果、どれを選べばいいのかわからない、という声も多くなっています。

スキンブースターという言葉は、
もともと肌の底上げをする治療という意味で広まりました。


けれど、どの製剤も自然な美肌をうたうため、
見た目も打ち方も似ていて、
「全部同じようなもの」と誤解されやすいのが現状です。

見た目はどれも肌の再生を促す注射に見えるけれど、
成分・作用・アプローチの層が実はまったく違うんです。


スネコス:アミノ酸でハリと弾力を支えるタイプ

スネコス(SUNEKOS)は、
非架橋ヒアルロン酸と6種のアミノ酸を組み合わせた製剤。

アミノ酸が線維芽細胞を刺激し、
コラーゲンとエラスチンの生成を促すことで、
ハリを支える網目構造を補強します。


肌をふっくら膨らませるのではなく、
中から支えるタイプの肌育

乾燥やちりめんジワ、くすみなど、
質感をなめらかに整えたい人に向いています。

  • 主な成分: 非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸
  • 得意分野: ハリ・ちりめんジワ・くすみ
  • 仕上がり: 自然でつるんとした質感

 リジュラン:PN成分で修復と鎮静を促すタイプ

リジュラン(Rejuran Healer)は、
サーモン由来の
PN(ポリヌクレオチド)を主成分とした製剤。

DNA由来の成分が細胞の再生と修復をサポートし、
炎症や乾燥で弱った肌の回復力を高めるのが特徴です。

たとえば、
レーザーやハイフ後のケアとして使われたり、
揺らぎやすい肌を落ち着かせる目的でも選ばれています。

  • 主な成分: サーモンDNA由来PN(ポリヌクレオチド)
  • 得意分野: 赤み・乾燥・敏感肌の回復
  • 仕上がり: うるおいと透明感

ジュベルック:ポリ乳酸で構造を再構築するタイプ

ジュベルック(Juvelook)は、
ポリ乳酸(PLLA)とヒアルロン酸を組み合わせた製剤。

皮膚の深層部でコラーゲン生成を促し、
肌の厚みやハリを再構築するのが目的です。

いわばリフォーム型のスキンブースター。

毛穴の開きやニキビ跡、ハリ不足など、
表面ではなく構造そのものを整えたい人に適しています。

  • 主な成分: ポリ乳酸+ヒアルロン酸
  • 得意分野: 毛穴・ニキビ跡・たるみ毛穴
  • 仕上がり: 内側からふっくらとした厚み

3つの注射、どんな違いがあるの?

スキンブースターの違いは、
単に成分が違うという話ではありません。

どの層に働きかけ、どんな細胞を動かすか。
その設計思想そのものが違う。

だからこそ、
正しく理解することが、治療選びのリテラシーになります。


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どれがいい?より、どんな肌を育てたいか

どの製剤も、
肌が自ら動き出すきっかけをつくる治療です。

だからこそ、どれが一番いい?ではなく、
自分の肌に何を取り戻したいかで選ぶのが大切。

スキンブースターを受けた人の多くが口にするのは、
肌が前よりも整いやすくなったという変化。


たとえ劇的に変わらなくても、
肌が動きやすくなった感覚こそが、再生のサインなんです。

  • ハリ・弾力を戻したい → スネコス
  • 炎症や乾燥を落ち着かせたい → リジュラン
  • 毛穴・凹凸をなめらかにしたい → ジュベルック

美容医療のリアルは、中身を知ることから始まる

SNSでは〇〇注射で美肌に、という情報があふれているけれど、
結果を決めるのは、成分・層・目的の一致。

自分の肌の今の状態を知り、
それに合う治療を選ぶこと。
それが、結果へのいちばんの近道になります。

美容医療のリアルは、
話題を追うことより、理解して選ぶことの先にあるのだと思います。

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