クセ毛との戦いが暴走した日──セルフ縮毛矯正、始めた理由と落とし穴


目次

  1. くせ毛との長い戦いのはじまり
  2. セルフ縮毛矯正に手を出した理由
  3. いざ実践──まさかの始まりはあっという間

くせ毛との長い戦いのはじまり


くせ毛とは、思春期くらいからの付き合い。
中学生ではじめて縮毛矯正を経験した私は、それ以来ずっと考えていた。

どうしたらもっと、手軽に、もっと安く。
ストレート状態をキープできるのか──

ほとんど毎日のように、真剣に。
雑誌の後ろの広告ページに載っていた

「ストレートになるシャンプー」を信じて買い、
(とんでもなく臭かった記憶だけが残った)

不器用なのに、ドライヤーを当てながら髪を挟んで伸ばすブラシを使ってみたり、
髪を柔らかくするには酢がいいと聞いては、

洗面器に酢を混ぜ、
しっとりさせたい一心で、バージンオイルを塗りたくった時期もあった。

今思えば、どれも気休め。
どれを試しても、根本的な解決にはならなかった。

──やっぱり、構造そのものに作用できるのは「縮毛矯正」だけ。
そう確信していた。

だから、あの日。
楽天市場で見つけたセルフ縮毛矯正キットに飛びついたのは、必然だったのかもしれない。


セルフ縮毛矯正に手を出した理由


楽天市場で人気のある縮毛矯正キット。

専用のストレートアイロンを使えば、素人でもまっすぐなストレートヘアが手に入る──

そんな夢のような話に、私は迷わず飛びついた。

レビューでも「美容室と変わらない!」なんて声が並んでて、
「これならいけるかも」と、本気で思った。

それに、ちゃんと方法も守った。説明書通りに、丁寧に、前処理剤も使って。


実施するにあたり、ダックカールも100均で購入。

毛量が多い私にとって、ブロッキング作業は地味に大仕事だった。

しかも、自分でやるから、当然ながら後頭部が見えない。

「これで正解……なのか?」と不安になりながら、

ゴムとダックカールを駆使して、なんとか髪をいくつかのブロックに分けてみた。

塗布手順も一応理解していたつもり。
「根元から塗り始めて、毛先は最後に」──
傷みやすい部分を避けるそのやり方も、ちゃんと守った。

いよいよ──
緊張しながら、キットを開封する。
あとはやるだけ。私のセルフ縮毛矯正が、ここから始まった。


いざ実践──まさかの始まりはあっという間


確かに──しばらくのあいだ、真っすぐになった「つもり」だった。

でも、時間が経つと気になる。毛先のパサつき。手触りの変化。

髪にとって、決して優しくない縮毛矯正という高負荷な処置を、
市販薬剤と家庭用アイロンでなんとか乗り切ろうとした代償は、
すぐに「ビビり毛」という形で現れた。


セルフ実践中、難航したのは、何と言ってもアイロン

量も長さのある私の髪を少しずつ伸ばすのが、もう本当に大変だった。

特に、地肌に近いところのうねりを取るのが至難の業。
でもアイロンの温度は高い。熱すぎて怖い。

それでも伸ばさなきゃいけない──
プレートを滑らせる手元はおそるおそるで、力も入らない。

フーフー息を吐きながら、火傷しないように慎重にスルーしていく。

ようやく1剤を終えて、シャンプー、アイロンで伸ばして2剤を塗布するころには、
もう全身グッタリ。

腕はパンパン、目はシパシパ、気力も体力も空っぽだった。


こうして私は、汗だくでがんばったけれど──
術後1か月もしたら、私の髪は、理想のストレートとは、ほど遠かった。


▶ 後編予告|セルフ矯正の代償と、そこから学んだこと
次回は、セルフ矯正で毛先がチリチリに傷んだ髪と、そこから崩れていった自信、
そしてやっと気づいた「プロのすごさ」について書きます。
よかったら、続きを読みにきてください。

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