やりすぎない注入治療ーヒアルロン酸が怖いと言われる理由


40代になると、ほうれい線やたるみが気になり始める。
でも「ヒアル顔にはなりたくない」と思う気持ちもある。
その間で揺れる私たちが、なぜヒアルロン酸を怖いと感じるのか。
今日は、その理由を少し丁寧に考えてみたいと思います。

ヒアルロン酸が怖いと言われる理由

ヒアルロン酸注入って、
どうして怖いと言われるのでしょうか。

SNSでは、顔がパンパンになった、不自然になった、
そんな投稿も多く、
最近ではヒアル顔という言葉まで聞かれるようになりました。

注入=やりすぎ、というイメージが独り歩きしていて、
本来の目的である「自然に整えるための治療」が
誤解されているようにも感じます。

でも実際には、
ヒアルロン酸そのものが危険なわけではありません。
問題は、どう使うかにあります。


40代がヒアルロン酸を検討する理由

40代にもなると、
顔のたるみや、ほうれい線が気になってきます。

そこで、ある程度たるみ治療や引き締め系の施術を受けても、
なお改善を図りたいと思った時に、
検討材料となってくるのがヒアルロン酸注入です。

リフトアップさせる注入法といっても、
若い世代が好むおでこを丸くしたり、
あごを出したりするものとは違います。

40代の注入はもっと穏やかで、
ナチュラルに輪郭を整え、疲れた印象をやわらげるためのもの。

減ってしまったボリュームを支え直していく治療です。


「やりたい」と「やりたくない」に分かれる心理

ヒアルロン酸を入れる人の多くは、
自分の顔の変化を冷静に見つめていて、
やりすぎを望んでいるわけではありません。

でもその一方で、
ヒアル顔にはなりたくないから絶対にやらない、
という人もいます。

この二極化の背景には、
美容医療に対する心理的な構えの違いがあると思います。

前者は、変化を受け入れたい人。
後者は、自分らしさを守りたい人。


どちらも間違いではなく、
美容医療が「自分の感覚と向き合う場」であると感じます。

そして社会の中にも、
老いを受け入れることと、整えることを
対立構造としてとらえてしまう空気があります。

でも本当は、その中間にこそ、
やりすぎない美容の居場所がある。

私はそう感じています。


そもそも、どんな医師に頼むかで結果は変わる

ヒアルロン酸の良し悪しは、
製剤よりも「誰がどう入れるか」で決まります。

そもそも、なぜヒアルロン酸を入れたいと思ったのか。

医師からの提案に納得できたのか。
カウンセリングで目的のすり合わせができていたのか。

この段階での認識のズレが、
後の違和感につながるケースは少なくありません。

また、安易に安さに飛びつかず、
テクニックのある医師にお願いすることも大切です。

ヒアルロン酸注入は、見た目以上に難易度が高い。

デザインセンス、解剖学の理解、
そして適量を適切なポイントに入れる判断。

それは一朝一夕で身につく技術ではありません。

上手な医師ほど、
入れるよりも「入れない判断」に慎重です。


怖いと思う感覚は、自分を守る力でもある

私は、ヒアルロン酸注入を怖いと感じること自体は
当然と思っています。


やりすぎたくないという直感は、
本能的に自分の美しさを知っているからこそ生まれるものです。

ただ、その怖さを理由に避けてしまうのは、
少しもったいない。


適切に設計された注入は、本来の美しさに戻すための治療。

その人が本来持っていた表情や
肌の明るさを、静かに取り戻してくれる。


やりすぎない美容とは、
自分の感覚を取り戻すことでもあるのだと思います。


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