なぜ美容医療の満足度は「カウンセリングの質」で決まるのか? 初回こそ安さより信頼の時間を。

目次
- 「無料カウンセリング」って、どこもやってるけど…
- 「無料だから行ってみる」は、納得しづらい理由
- カウンセリングって、そもそもなんのためにあるの?
- 価格には、「説明を受ける権利」も含まれている
- 「カウンセリング料がある=誠実」ではないけれど…
- 「相談できる美容医療」をもっと当たり前にしたい
美容医療のはじめの一歩、どう選んでいますか?
SNSで人気?価格が安い?──それだけでは判断できないのが「カウンセリングの質」。
施術よりも前に、誰に・どう相談するかが、満足度の差になる。
初回こそ「信頼できる時間」にお金を払う選び方を、私は大切にしています。
「無料カウンセリング」って、どこもやってるけど…
「施術前のカウンセリングって、何をするの?」
美容医療が初めての方にとって、意外とここ、よく分からないまま通りすぎていませんか?
価格やメニューを聞いて、機械の説明を受けて、そのまま契約。
──そんな流れになりやすいのが、美容医療の「あるある」です。
でも私は今、このカウンセリングという時間にこそ、美容医療の満足度を決める大事な鍵があると感じています。
「無料だから行ってみる」は、納得しづらい理由
私も最初は、「まずは無料のところに行ってみよう」と思っていました。
けれど実際に足を運んだあるクリニックでは、
医師が次々と診察室を移動して、数分ずつ患者をさばいていくような様子が見受けられました。
問診は淡々と進み、こちらの不安や疑問に対するやり取りはほんのわずか。
「この先生にお願いしたい」と思えるほどの対話は、正直なかったんです。
安さを求めた結果、受けられたのは価格通りのサービスでした。
このとき実感したのは、「診察料がかかるかどうか」は、サービスの質にそのまま直結しているということでした。
カウンセリングって、そもそもなんのためにあるの?
本来、カウンセリングは
「この施術が本当に必要か?」
「別の方法のほうが合っているのでは?」
──そんな判断を、一緒に深めるための時間です。
つまり、施術前の診察なんですよね。
・その人の肌質、顔立ち、年齢、既往歴、生活習慣を総合的に判断する
・副作用やリスクも含めた上で「やらない」という選択肢も持てる
・費用対効果や、自分の希望とのズレをちゃんと確認できる
こういったプロセスがあるからこそ、施術後の「納得」や「安心感」が生まれるんです。
価格には、「説明を受ける権利」も含まれている
自由診療である美容医療では、価格=モノの値段ではありません。
たとえば、同じヒアルロン酸を使っていても──
・診察にどれくらいの時間をかけるか
・リスクの説明があるか
・医師が自ら打つか、技術レベルはどうか
・患者に合った打ち方をしているか
ここに違いが生まれます。
そして、その違いにお金を払うかどうかを選べるのが自由診療です。
もちろん「何度も経験していて、自己責任で価格を優先する」という判断もアリ。
でも、初回こそ相性と信頼で選ぶべきだと私は思っています。
「カウンセリング料がある=誠実」ではないけれど…
診察料がかかるから良いクリニックとは限りません。
でも、時間とリスクと責任をもって対話してくれる医師は、その時間を無料にはしていないことが多い。
その違いを知っておくことで、選択の精度はぐっと上がります。
「相談できる美容医療」をもっと当たり前にしたい
美容医療の本質は、「何を受けるか」ではなく、「誰に相談するか」だと私は思います。
その最初のステップが、カウンセリングという時間。
メニューを選ぶ前に、
「この先生と話してみたいか?」
「この人なら違う提案もしてくれそうか?」
そこから始める選び方も、ぜひ知っておいてほしい。
診察料のあるなしではなく、この時間に何が含まれているか?を、自分で判断できる人が増えたら──
美容医療はもっと、誠実なものに近づけると信じています。

