「整形したい」って、10代の娘に言われたらどうする?──すぐに答えを出さなくてもいいと思えた理由

目次
- 「整形したいって言われたら、なんて返す?」
- 偏見のない親世代だからこそ、考えたいこと
- 美容医療は目的じゃなく「通過点」であってほしい
- 「この顔になりたい」より、「この自分でいい」が育つように
- すぐに賛成も反対もしなくていい
- あなたなら、どう返しますか?
「整形したいって言われたら、なんて返す?」
これは、私自身が想像以上に揺れた問いでした。
美容メーカーで働いていたころ、
今や中学生や高校生でも、
プチ整形が当たり前という時代になったことを、肌で感じていました。
かつて整形といえば、
芸能人や一部の富裕層がこっそり受けるものというイメージ。
それが今では、
SNSでビフォーアフターを公開し、整形実況をライブ配信する時代に。
韓国整形ツアーも身近になり、
「二重埋没=やってて当たり前」くらいの感覚で語られています。
なにもかもが、簡単に、安く、すぐに手に入る。
だからこそ、改めて立ち止まりたくなったんです。
「整形したいって、10代の娘に言われたら──」
あなたなら、どう返しますか?
偏見のない親世代だからこそ、考えたいこと
時代は変わりました。
美容医療がタブーじゃなくなったことで、
「整形したい」と言う娘に対して、否定から入らない親も増えています。
むしろ、親自身が若い頃に整形を経験しているケースもある。
「自分もやってよかったから、娘にも」と思うのは自然な感情かもしれません。
でも、ここで一つ考えたいことがあります。
その願いは、本当に娘の気持ちだけに根ざしているのか。
それとも、世の中に適応してほしいという親の不安や焦りなのか。
美容医療は目的じゃなく「通過点」であってほしい
コンプレックスを解消して気持ちが上がること。
自分を好きになるきっかけを得ること。
それ自体は、とてもいいことだと思っています。
ただ、美容医療を受けることが目的になってしまうと、
どこまでいっても終わりがなくなってしまう。
「自分を活かすため」じゃなく、「誰かの理想になるため」だと、
目指すゴールが、どんどん遠のいていく感覚があるんです。
「この顔になりたい」より、「この自分でいい」が育つように
今、理想像はどんどんバーチャル化しています。
AIで生成されたようなフェイスライン、
フィルター加工された完璧な顔。
それに憧れて、「整形顔になりたい」と言う子も増えています。
でも、実在しない理想を追い続けるのは、
10代には少し、酷なことだと思うのです。
だからこそ必要なのは、
「この顔になりたい」じゃなく、
「この自分でいいと思える」ための時間と対話。
美容医療に関わる大人たちのマインドが、
若い世代の軸を育てる土台になると思っています。
すぐに賛成も反対もしなくていい
「整形したい」と言われたとき、すぐに答えが出せない。
その揺れる気持ちも、自然なものだと思います。
だからこそ、無理にジャッジしなくていい。
一緒に考える時間を持つことが、
美容医療という選択と向き合う、最初の一歩になるのかもしれません。
あなたなら、どう返しますか?
「整形したい」と言われたとき。
親として、どう受け止めますか?
医療の立場ではなく、生活者の視点で、私はずっと考えてきました。
もしよければ、あなたの考えも聞かせてください。
この記事が、
「娘に聞かれて、自分も迷った」誰かのヒントになれたら嬉しいです。

